先に結論
大事なのは暗い色を何段増やしたかではなく、光の向き、明るい面と暗い面の切り替わり、影の理由、ハイライトの節度がそろっているかです。そこが揃えば、色数が少なくても立体感は出せます。
- 陰影はまず光向きをそろえるところから始まります。
- 大きい面が立っていない状態で細かい影を増やすと、かえって汚れやすくなります。
- 影は空白を埋めるためではなく、面の向きや重なりを説明するために置きます。
- 顔、髪、服は特に光の理屈がばらつきやすい場所です。
まず光がどこから来るかをそろえる
陰影が不自然に見えるときは、色選びより先に光の向きがばらけています。顔は左上、髪は右、服は下から当たっているように見えると、個別には悪くなくても全体として立体感が消えます。
- まず主光源の向きを一つに決めます。
- 主要な面は同じ光の言葉でそろえます。
- 局所的にきれいでも、全体光と逆なら嘘っぽく見えます。
細部より先に大きい面を立てる
細かい影や小さなハイライトを先に足すと、面の大きな向きが立つ前に情報だけが増えてしまいます。ビーズではまず大きい明暗の塊を作ってから、必要な細部だけを戻すほうが安定します。
- 先に明るい面と暗い面を分けます。
- 大きい面が立ってから小さい影を重ねます。
- 細部は、大きな関係が安定してから足します。
影はどこに落ちると構造に見えるか
効く影は、折れ、重なり、くぼみ、背光面など、構造の理由がある場所に落ちます。理由のない暗色は、立体情報ではなく単なる汚れに見えやすくなります。
- 折れ面、重なり、くぼみから優先して影を置きます。
- 空いている場所を埋めるために暗色を足しません。
- 影は体積の説明として使います。
影の縁を硬くする場面と柔らかくする場面
すべての影の縁を同じ硬さで扱うと不自然になります。落ち影や重なり影は硬め、丸い頬や布のなだらかな面変化はやわらかめに寄せると、立体感が整いやすくなります。
- 遮蔽影や落ち影は硬めに見せます。
- 丸い面の転換は柔らかめに見せます。
- 全部硬い、全部柔らかいはどちらも不自然です。
ハイライトが壊しやすい理由
壊れやすいのは暗部不足より、むしろハイライトの置きすぎです。小さい面積なのに目立つので、数が増えたり位置が散ったりすると、すぐに別の光源が増えたように見えてしまいます。
- ハイライトは装飾ではなく重要情報です。
- 小さいほど位置を厳しく選びます。
- 増やしすぎると、影の理屈まで一緒に崩れます。
顔・髪・服で崩れやすい陰影の考え方
顔は鼻筋、目の下、頬、あごの向きが一致しているか、髪は一本ずつより全体の塊が立っているか、服はしわより着ている形が先に読めるかを見ると、破綻しにくくなります。
- 顔は面の向きをそろえてから細部を足します。
- 髪は束より前に、全体の明暗を作ります。
- 服はしわより先に、着用のシルエットを守ります。